NTTコミュニケーションズ(コム)は16日、NTTの次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」を駆使することで、離れた場所でカラオケのデュエットをしても遅延することなくリアルタイムで歌唱できたと発表した。カラオケ機器「JOYSOUND」を手掛けるエクシング(名古屋市)と組んで実証実験をした。オンラインデュエットなど双方向で楽しめるサービスの実現につなげる。
約3キロメートル離れた大手町―秋葉原間の遠隔環境を疑似的につくり、カラオケ機器をIOWNでつないで実証した。
従来の回線を使うカラオケサービスでは映像や音声の伝送に数秒の遅延が生じるため、別々の場所からデュエットすることは難しかった。今回、IOWNの活用により遅延時間を約20ミリセック(ミリセックは1000分の1秒)まで短縮したことで、テンポの速い掛け合いや音程の異なるメロディーを同時に歌い調和することができた。
今回の実証実験の結果を踏まえ、IOWNに対応するカラオケ機器の開発も検討する。NTTコムの加藤健一部門長は「カラオケの持つ『つながる』価値を拡張し、新たなカラオケビジネスの創出を目指す」と述べる。
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