水晶部品メーカーのリバーエレテックは長さ1ミリメートルを下回る世界最小サイズのATカット水晶振動子を開発したと発表した。補聴器などの医療機器やウエアラブル製品の一段の小型軽量化につながるという。すでに海外メーカーの次世代製品向けに試作品を供給している。
開発したのはメガヘルツ帯の発振周波数があるAT振動子で、サイズは0.8×0.6×0.3ミリメートル。同社の従来品(1.2×1.0×0.3ミリ)より体積が約60%縮小し、重さは約75%軽減した。現在、AT振動子市場では縦横1.0×0.8ミリの他社製品があり、一段の小型化によって巻き返しを図る。
同社はキロヘルツ帯の音叉(おんさ)型水晶振動子でも世界最小サイズの製品(1.2×1.0×0.35ミリ)を生産しており、これまでに1500万個以上を出荷しているという。同製品の製造技術を、新開発のAT振動子にも活用して超小型化を実現した。
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