スマートフォン(イメージ)=ゲッティ
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 JTB総合研究所は18日、スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査を発表した。スマホ利用者に、よく使う機能を複数回答で聞いたところ「地図アプリ」(64・8%)が「電話」(52・6%)を初めて上回ったとしている。

 調査は2013年から毎年実施しており、新型コロナウイルス禍での中断を経て9回目。今年度は11月6~7日、私用でスマホを使い、過去1年以内に1回以上の国内旅行をしたことがある18~69歳の男女1030人に、インターネットで実施した。

 「電話」は昨年度(64・5%)の4位から9位へ順位を下げ、「地図アプリ」は昨年度(62・6%)の5位から4位に上昇した。最も多かった「メッセージ・チャットアプリ」は81・8%と高水準を維持したが、昨年度(85・5%)からやや減少した。

 「動画投稿サイト」は61・7%で、昨年度(58・9%)の9位から5位と順位を大幅に上げた。

 情報検索の方法(複数回答)については、「検索エンジンでのキーワード入力」が81・7%で最も多く、「地図サイト・アプリに入力」が49・2%、「動画投稿サイトで検索」が47・1%で続いた。

地図アプリ「グーグルマップ」の画面=スクリーンショットより
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 対話型人工知能(AI)「チャットGPT」などの生成AIに質問する方法は9・7%にとどまったものの、年齢別に見ると、29歳以下の男性は17・5%と利用頻度の高さが目立った。

 地図アプリの使い方(複数回答)は「ルート案内機能を使う」(64・2%)よりも「行きたい場所を検索し確認する」(87・4%)が上回った。

 利用するネット交流サービス(SNS)の上位は、「LINE」(88・6%)▽「ユーチューブ」(75・6%)▽「X(ツイッター)」(52・7%)▽「インスタグラム」(52・7%)▽「TikTok」(25%)――の順だった。LINEのみ減少傾向となっており、20代女性と30代男性の減少が目立った。【佐久間一輝】

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