発表会で話すフジテックの原田政佳社長(20日、東京都港区)

エレベーター大手フジテックの原田政佳社長は20日、外部から受けている買収提案について「公正に検討する」と述べた。社外取締役で構成する特別委員会で検討している。買収提案について社長が公にコメントしたのは初めて。

同日東京都内で開いた新型エレベーターの発表会で説明した。原田社長は「取締役会や特別委員会で特段決定したことはない」としつつ、「真摯な提案には真摯な姿勢で対応している」と話した。

フジテックは10月、外部から法的拘束力のない買収提案を受けていることを明らかにした。フジテックが自社の売却を複数の投資ファンドと検討していると報じられていた。提案者などの詳細は明らかになっていない。

2022年には、筆頭株主である香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが同社と創業家の不適切な取引を主張した。創業家出身の内山高一氏と経営権を争い、内山氏は23年3月の取締役会で会長職を解任された。

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