西松屋チェーンの店舗(大阪市内)

西松屋チェーンが20日発表した2024年3〜11月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比5%減の71億円だった。新規出店や値上げで増収を確保したが、円安で海外から仕入れる衣料や雑貨の調達コストが上昇した。残暑で冬服の販売が伸びなかったことも響いた。

売上高は4%増の1422億円だった。猛暑で夏服やプール用品が好調だったほか、ここ数年、品ぞろえを強化している小学校高学年向けの衣料も伸びた。3~11月期末の店舗数は1131店となり、9カ月間で22店の純増になった。比較的単価の高い冬物の立ち上がりが遅れたが、全体的な値上げもあり、増収を確保した。既存店の客数は減少したが、客単価は3%上昇し、既存店売上高は2%増えた。

営業利益は3%減の105億円だった。円安の影響で売上総利益率は34.8%と前年同期から0.4ポイント低下した。積極出店や新紙幣への対応もあり販管費が増加したことも響いた。

25年2月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比6%増の1880億円、税引き利益は14%増の93億円で、いずれも過去最高になる見通しだ。

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