パナインダは20日、品質不正を受け伊勢工場のISO認証が一時停止になったと発表した

パナソニックホールディングス(HD)傘下の電子部品事業会社、パナソニックインダストリーは20日、品質が顧客の要求を満たしていない電子部品の製造を10年以上にわたり続けていた国内工場について、国際標準化機構(ISO)の認証が一時停止になったと発表した。ISOの登録認証機関から13日付で一時停止の通知を受けた。

対象は電子部品を製造する伊勢工場(三重県玉城町)。同工場では、遅くとも2009年から24年11月まで顧客が求める品質評価の試験に合格していない電子部品を製造していた。試験に合格したとする虚偽の報告をしたことも明らかになり、品質マネジメントシステムに関する国際規格「ISO9001」の認証が一時停止になった。

パナインダによる品質不正を巡っては、電子材料を製造する郡山工場(福島県郡山市)など国内4工場でISO認証がすでに取り消されている。伊勢工場でも今後、ISOの審査機関の特別審査をへて、認証の一時停止解除または取り消しの措置が決まる。

パナインダは1月、自動車や家電向け電子材料などで米第三者安全科学機関の認証を不正に取得していたと公表。11月には顧客と交わした契約内容と合わない仕様の製品を販売していた不正などが新たに発覚したと明らかにしていた。

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