「令和」の時代となり丸5年が過ぎた。東京商工リサーチの調べで、この間に設立された企業は68万2325社だった。

産業別で最も多かったのは、「サービス業他」の28万6874社で4割強を占める。さらに細かく分類した業種別では、経営コンサルタントや士業、デザイン事務所など、経営者が持つ能力やノウハウを武器に起業した専門サービス業が目立つという。

都道府県別では、東京都が20万6591社で全体の3割を占め、大阪府6万7249社、神奈川県4万4061社など大都市を擁する府県が続く。一方、最少は鳥取県の1551社。

令和生まれ企業で最も多い商号は「アシスト」の235社、僅差で「LINK」の231社だった。他にも上位には「コネクト」「縁」「CONNECT」とつながりや支援をイメージする名前がランクインしている。

「令和」設立企業の倒産は、令和2(2020)年3月に第1号が発生して以来毎月発生し、累計は1316件。このうち、サービス業他が626件と約半数を占め、参入障壁が低い飲食店や介護関連などが中心。東京商工リサーチでは、「設立間もない時期にコロナ禍に見舞われ、収束後も資材・燃料などのコストアップなどで当初見込んだ計画通りに進まずに頓挫したケースも多い」と分析している。

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