象印マホービンは23日、2024年11月期の期末配当について、前の期と同じ17円にするとしていた従来予想から6円増やし、23円にすると発表した。国内の高級炊飯器やタイのステンレスボトルが好調で、24年11月期の連結純利益は前の期比46%増の64億円だった。大幅増益を受け、配当を積み増した。中間配当とあわせ、年間配当は40円になる。

同日、25年11月期の純利益が前期比34%減の42億円になりそうだと発表した。アルミニウムや銅など原材料の高騰や円安が響く。広告宣伝費など販管費も膨らみ、利益を押し下げる。売上高は3%増の895億円、営業利益は3%減の57億円を見込む。

市川典男社長は決算会見で「原材料価格は上昇傾向にあり、商品の値上げも検討する。アジアを中心とした海外での電子レンジの販売に注力する」と話した。

24年11月期の売上高は前の期比4%増の872億円だった。国内売上高は558億円と7%伸びた。電気ポットが苦戦したが、高価格帯の炊飯器や加湿器が伸びた。海外売上高は1%増の314億円だった。中国や東南アジアで炊飯器の販売が堅調に推移した。

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