ヒトの飛行が可能になる着用型機材を開発するemblem(エンブレム、東京・世田谷)は23日、石川県加賀市でプロジェクト報告会を開いた。エンブレムと加賀市はヒト飛行技術の開発に向けて2月に連携協定を結んだ。同社は加賀市内の廃校を使ってエンジンなどの試験を始めたという。
エンブレムはヒトがジェットエンジンを身につけて空を飛ぶことを想定し、開発に着手している。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の先導研究プログラムの採択を受けたほか、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産や業務で得た知見を利用して事業をする「JAXAベンチャー」として認定された。
開発中の技術は飛びながら地上へ手を振ることができるなど、飛行と身体の自由を両立させる計画で「2030年代の商用化を目指す」(長濱賢吾代表取締役)という。宮元陸市長は「(NEDOなど)しっかりした組織が評価した事業。市場もブルーオーシャンで可能性に満ちている」と話し、ドローンや「空飛ぶクルマ」とともに後押しする意向を示した。
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