ヤマハ発動機の本社(静岡県磐田市)

ヤマハ発動機は2025年1月1日付で「経営戦略本部」や「グローバルRC・法務・知財本部」を新設するなどの組織変更を実施する。25年から始まる新たな中期経営計画の推進に向けて、デジタル技術を活用した変革や新事業開発の加速、国をまたいだリスク管理などに取り組みやすい基盤を整える。

目玉となる経営戦略本部は全社にわたる経営戦略の推進やサステナビリティー(持続可能性)視点の強化に向け、人事総務本部やIT本部から企画やデジタル戦略の機能を移す。従来の新事業開発本部を「新事業開発統括部」として取り込み、同本部トップの青田元執行役員が経営戦略本部長・最高戦略責任者(CSO)に就く。

グローバルRC・法務・知財本部は人事総務本部から子会社統治や法務、知的財産権戦略、経済安全保障に関わる輸出入貿易管理などの機能を引き継ぐ。グローバルでのリスク管理やコンプライアンス(法令順守)に対応できる体制とする。

二輪車や低速電動モビリティーなどの電気・電子系開発の迅速化に向けて機能を束ねた「モビリティシステム開発本部」を新設。米国を主力市場とする四輪バギーなどの事業を集約した新組織「アウトドアランドビークル事業本部」も設ける。

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