帝国データバンクの調査で、自動車メーカー10社のサプライチェーン企業(自動車産業)の総数は、2024年11月時点で国内に推計6万8485社だった。
トヨタ自動車が4万680社と最多で、ホンダ2万2465社、日産1万9084社が続いた。トヨタを例にとって取引階層(Tier)別にみると、トヨタと直接取引する「Tier1」2306社に対して、Tier1と取引する「Tier2」2万2334社、「Tier3以降」1万6040社。いずれのメーカーも、Tier2が最も厚い層をなしている。
10社のサプライチェーン企業数の単純合計は14万7207社で、国内の自動車産業サプライチェーン6万8485社の倍以上となっているのは、各社の取引先に重複があるからだ。
ホンダと日産両社のサプライチェーンに登場する企業は9242社、三菱自動車を含めた3社のサプライチェーンに登場する企業は3472社だった。
サプライチェーン重複企業数
ホンダ・日産重複 | 9242社 |
ホンダ・日産・三菱重複 | 3672社 |
ホンダ・日産に重複する9242社のうち売上高が判明した企業を規模別にみると、「1億円以上10億円未満」が4507社(50.1%)と最も多く、「1億円未満」が1752社(19.5%)で、約7割が「10億円未満」だった。
重複する企業の業種は、「自動車部分品・付属品製造業」が550社と最も多く、「金型・同部分品・付属品製造業」が480社、配送を担う「一般貨物自動車運送業」が381社、「工業用プラスチック製品製造業」が379社、「金属プレス製品製造業」が373社と続いた。
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