たすけてください――。ファミリーマートは25日、おにぎりや弁当などの商品に貼る値引きのシールに新たなデザインを採用すると発表した。大きな目に大粒の涙をためたおにぎりのキャラクターが消費者に訴えかける「涙目シール」で、食品ロスの削減につなげるのが狙い。2025年3月ごろから全国の店舗で順次導入していく予定。
同社では、店舗の食品ロスを30年までに18年と比べて半減させる目標を掲げ、今回の取り組みもその一環となる。全国展開に先立ち、10月末から約1カ月、関東の一部店舗で実証実験をしたところ、値下げ商品の購入率が5ポイント上昇したという。今後、「涙目シール」が全国で浸透すれば、食品ロスが年間約3000トン削減できる効果が期待できるという。
岩崎浩執行役員は「消費者の環境意識は高まっている。わかりやすく、行動に移してもらいやすい発信の仕方ということで考えたが、実証では『思わず手に取った』といった声もあり、効果が出ている」と話した。【加藤結花】
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