インスタグラムで食物アレルギー対策情報を発信する

キリンホールディングス(HD)は8日、乳幼児の食物アレルギー対策に関する情報発信を画像共有アプリ「インスタグラム」で始めた。食物アレルギーの子どもを持つ社員が起案した。医薬部門で免疫やアレルギーのを研究してきた知見を生かし、エビデンスに基づいた情報や子育ての実体験などを発信する。

サービス名は「すくすくアレルギーのーと」。社内の新規事業公募制度「キリンビジネスチャレンジ」から生まれた。信頼できる情報を発信し、乳幼児の食物アレルギーに悩む家族の不安を減らす。

東京都健康安全研究センターによると、3歳までに食物アレルギーと診断された乳幼児は2004年から19年までの15年間で7割増加した。原因となる食物を除去したアレルギー対策食をつくる家族の数も増えており、信頼できる情報の収集が課題となっている。

キリンHDが食物アレルギーの乳幼児を持つ母親を対象にした調査によると、48.6%がSNSで情報を入手すると回答した。SNSは双方向のコミュニケーションが可能なことから、情報収集や相談の場として価値が高いと判断。将来的には食事準備の負担や誤食の不安を軽減する商品やサービスの提供も視野に入れる。

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