日本冷凍食品協会(東京)が発表した2023年の冷凍食品の国内生産に関する調査によると、メーカー各社が値上げした影響で、生産量は対前年比3.3%減の154万6000トンだったが、出荷額は同2.1%増の7799億円で過去最高を記録した。

このうち家庭用の生産量は同5.9%減の75万7000トンで、出荷額は同1.6%減の3966億円。業務用の生産量は同0.7%減の78万8000トンだったが、出荷額は同6.3%増の3804億円となった。家庭用と業務用の比率は、生産量ベースでは業務用が家庭用を3年ぶりに上回った。

同協会によると、人手が不足している外食産業では調理に手間がかからない冷凍食品の導入が相次いでおり、業務用への高いニーズは今後も続くと予想されるという。冷凍食品は技術の進歩によって味や品質が向上している。コロナ禍の巣ごもり期間に家庭で広く受け入れられて評価が高まっていることから、同協会は「家庭用も今後増える余地がある」と話している。

品目別生産量の上位は、1位うどん、2位コロッケ、3位ギョーザ、4位チャーハン、5位ラーメン類だった。

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