JFEホールディングス(HD)の北野嘉久社長は7日、二酸化炭素(CO2)を再活用する製鉄法について「2030年代の半ばには革新技術の開発を完了させる」と述べた。23年9月に高炉を休止させた京浜地区(川崎市)の跡地活用については既存の鉄鋼とエンジニアリング、商社の3事業に次ぐ「4本目の事業の柱にする」と話した。
7日の決算記者会見で言及した。JFEHDは製鉄所の高炉から回収するCO2と水素を合成させて熱源に使う「カーボンリサイクル高炉」を開発している。25年4月に実物の20分の1の規模の試験炉を建設し、30年までに中規模炉を設けて実証を進める。30年代半ばまでに社会実装が可能なノウハウを蓄積する。
京浜地区の跡地では、港湾物流施設や水素の受け入れ拠点、次世代モビリティーの実証エリアなどの整備を目指している。この土地活用を新事業に位置づける。25年3月期中に長期ビジョンを策定する。
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