協和キリンが7日発表した2024年1〜3月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比15%増の146億円だった。北米を中心に主力医薬品が伸びた。生産終了した工場や社宅に係る固定資産の売却益も計上し、研究開発費の増加を補った。

売上高にあたる売上収益は13%増の1055億円だった。骨の希少疾患薬「クリースビータ」は北米などで売れ、海外で約3割増収だった。抗がん剤の「ポテリジオ」も海外で4割強伸びた。

研究開発費は233億円と40%増えた。アトピー性皮膚炎の治療薬候補「KHK4083」の開発負担が出る。1月に買収完了した英オーチャード・セラピューティクスの連結子会社化も費用の増加につながった。売上収益に対する研究開発費率は前年同期から5ポイント増の22%となった。

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