新設する交流施設には売店やカフェなどを設ける(イメージ)

酒造大手の菊水酒造(新潟県新発田市)は、本社敷地内に「発酵」をテーマにした交流施設を2025年春にオープンする。売店やカフェのほか、イベント広場の併設も予定。日本酒の需要が減少するなか新潟の酒文化を次世代につないでいくため、酒造りにとどまらない新しい形の蔵元を目指す。

新しい交流施設は、新設する事務所棟の隣に併設する。木造で延べ床面積は約350平方メートル。建物には明治時代のしょうゆ蔵の古材を一部活用する。新事務所棟の建設とあわせた総工費は約15億円。

地域住民を招いて上棟式を開いた(5日、新潟県新発田市)

新施設の建設に伴い、5日に地元住民らを招いて上棟式を開催した。式では建設中の施設の前で昔ながらの餅まきを盛大に実施し、集まった約500人の住民がお菓子などを拾った。

髙澤大介社長は同日開催した記者説明会で「人の楽しみ、喜び、興味に応えられる蔵元を目指していきたい。ただ単に日本酒を造るのではなく、エンターテインメントの領域に入っていく」と説明した。

菊水酒造は1881年創業の老舗酒蔵。代表銘柄はアルミ缶に入った生酒「菊水ふなぐち」など。

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