ヤマダホールディングスは7日、2025年3月期の連結純利益が前期比17%増の282億円になる見通しだと発表した。最終増益は4期ぶり。売上高は5%増の1兆6650億円を見込む。巣ごもり需要の反動減が響いた前期から家電販売が回復する。広告宣伝など先行投資していた住宅子会社ヤマダホームズも黒字転換する。

同社は21年に25年3月期を最終年度とする中期経営計画を公表した。売上高2兆円、純利益680億円を目指していたが、今回の予想は同目標に大きく届いていない。

統合経営企画室の長野毅室長は未達の背景について「物価高騰もあり消費者の財布のひもが堅くなっている」と説明した。住宅と家電、電気自動車をセットで提案する「スマートハウス」事業の出遅れや、想定以上に閉店が出たことも影響したという。

同日発表した24年3月期連結決算は、売上高が前の期比1%減の1兆5920億円、純利益は24%減の240億円だった。暖冬でエアコンが不調になるなど家電が全体的に苦戦した。ヤマダホームズは広告を増やしたほか住宅資材の高騰などが響き営業赤字だった。

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