オムロン

オムロンは8日、2025年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比5%増の85億円になる見通しだと発表した。前期に中国のファクトリーオートメーション(FA)事業が不振で大幅減益になった反動で2期ぶりの増益を見込むが、構造改革費用の計上が続くため、回復幅は小さい。純利益の水準は20年3月期の9分の1にとどまる。

売上高は1%増の8250億円、営業利益は43%増の490億円になる見通し。FA事業の改善や、堅調な血圧計や心電図系を手がけるヘルスケア事業が寄与するが、前期に続いて構造改革費用を計上するため、純利益は低水準が続く。

同日発表した24年3月期の連結決算は売上高が前の期比7%減の8187億円、純利益は89%減の81億円だった。中国の半導体メーカーや電気自動車(EV)用の電池メーカーの設備投資が先送りになったことなどで制御機器事業が苦戦し、構造改革費用を計上した。

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