記者会見するイーライ・リリー日本法人のシモーネ・トムセン社長(8日、東京都中央区)

米イーライ・リリーの日本法人は8日、糖尿病治療薬として販売している「チルゼパチド」について、肥満症治療薬としても使えるよう厚生労働省に承認申請したと発表した。承認されればデンマークのノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ」に続く薬となる。

チルゼパチドはインスリンの分泌を促して血糖値を下げるなどの作用がある。米国では「ゼプバウンド」という製品名で、既に肥満症治療薬として発売されている。

チルゼパチドの糖尿病治療薬としての製品名は「マンジャロ」で、田辺三菱製薬が流通と販売などを担っている。肥満症治療薬として承認された場合も、同様に提携する予定だ。

日本肥満学会は体格指数(BMI)25以上を「肥満」とし、脂質異常症などの健康障害がある人を「肥満症」と定めている。

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