TISは8日、2025年3月期の連結純利益が前期比8%減の448億円になる見通しだと発表した。前期に貸倒引当金戻入額など営業外収益や特別利益を計上したことの反動減が出る。年間配当は68円と、前期から12円増やす。

売上高は1%増の5550億円を見込む。大型案件は一段落するがデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込んで堅調に推移する。

同日発表した24年3月期連結決算は、売上高が前の期比8%増の5490億円、営業利益が4%増の645億円だった。金融や製造など幅広い分野で大型案件を受注した。利益率の高いIT(情報技術)サービスやシステム開発の効率化も寄与した。前の期に政策保有株式の売却益を計上した反動で、純利益が12%減の488億円となった。

27年3月期まで3カ年の中期経営計画も発表した。売上高は前期比13%増の6200億円、営業利益は25%増の810億円を目指す。人工知能(AI)などのテクノロジーへの投資を拡充し、東南アジア諸国連合(ASEAN)エリアを開拓する。純利益は13%増の550億円に引き上げる。

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