ニデックプレシジョンが開発した世界最薄のリニア振動アクチュエーター㊨

ニデックは9日、電子機器などを扱う子会社のニデックプレシジョンが世界最薄の1.4ミリメートルの電子部品を開発したと発表した。ノートパソコンなどのタッチパッド部分などに使われるリニア振動アクチュエーターと呼ばれる部品で、他社が開発中の部品を含め従来より0.2ミリメートル薄くした。パソコンやタブレット端末の一段の薄型化に寄与する見通し。

開発した電子部品は電子機器の利用者が画面などを指で触れた際に内部で振動し、ボタンを押したような触感を得るようにする。パソコンやタブレットの操作性の向上に役立つ。

薄型化と同時に振動量を制御する能力を向上させた。従来品は大きな振動を起こしたときに長時間振動が残ってしまう課題があったが、短時間で振動を止められるようにした。クリック感やダイヤル操作感について多彩な表現ができるようになったとみる。

【関連記事】

  • ・ニデック純利益1650億円 25年3月期、EV部品改善で最高
  • ・ニデック、水冷機器の生産能力10倍 AI半導体向け
関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。