外食需要の回復で「牛角」など傘下の飲食店の売上高が伸びた

コロワイドが9日発表した2024年3月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が29億円の黒字(前の期は68億円の赤字)だった。黒字になるのは2期ぶり。新型コロナウイルスの5類移行で外食需要が回復し、焼肉店「牛角」や定食屋「大戸屋」を中心に既存店売上高が伸びた。食材調達や物流で効率化を進めコストの増加も抑えた。

売上高にあたる売上収益は9%増の2412億円だった。グループ全業態の既存店売上高は11%増だった。傘下の「牛角」や「大戸屋」、「かっぱ寿司」などで客数が回復した。値上げや付加価値をつけた高単価メニューの拡充で客単価も上昇した。

本業のもうけを示す事業損益は87億円の黒字(前の期は1億9600万円の赤字)だった。グループの商品開発部門を統合し、原材料の共通化や配送拠点の集約などを進め、原材料費や物流費の増加を抑えた。配膳ロボットやスマホ注文の導入で人件費も抑制した。

25年3月期の連結業績は売上収益が前期比9%増の2634億円、事業利益は26%増の110億円を見込む。外食需要の回復が続くとみており、4月に子会社化した日本銘菓総本舗も収益に寄与する。

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