XRバスには壁面と天井にスクリーンが施され、様々な演出ができる

JR西日本は6月1日、福井県で現実と仮想世界を融合させるクロスリアリティー(XR)バスの運行を始める。北陸新幹線の福井駅と福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)などを結ぶ。乗車券と恐竜博物館の観覧券のセットも発売し、新幹線を降りた後に課題とされる二次交通で新しいもてなし方に挑戦する。

XRバスは恐竜博物館と福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(福井市)、芦原温泉(同県あわら市)の3つの観光拠点と福井駅をつなぐ。6〜9月は1日当たり最大10便運行する。料金は行き先や曜日に応じて片道2200〜3900円(大人)。恐竜博物館行きの片道乗車券と博物館の常設展観覧券を合わせたセットも4100円で販売する。

8日には東京都内で体験試乗会を実施した。壁面と天井に配備したスクリーンを使い、目的地に合わせた仮想空間を演出する。恐竜博物館行きでは俳優の今井翼さんや温水洋一さんらが出演し、コミカルなストーリーを提供する。福井では新幹線駅と観光地が遠いため、移動時間にもコンテンツを提供し、満足度向上につなげる。

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