記者会見するエア・ウォーターの松林社長(9日、大阪市)

エア・ウォーターは9日、2025年3月期の連結純利益が前期比13%増の500億円になる見通しだと発表した。2期連続で過去最高となる。下期を中心に国内で窒素など半導体向けガスの販売が伸びる。

売上高は7%増の1兆1000億円、営業利益は14%増の780億円でいずれも過去最高を更新する。産業ガス価格の引き上げも収益に寄与する。

松林良祐社長は同日の記者会見で「(国内の産業ガスでは)鉄鋼業向けは大きく伸びる分野ではないが、エレクトロニクス向けではまだまだ需要が出てくる」と語った。データセンター向けの消火設備や、インドで新たなプラントを稼働する鉄鋼業向けのガスの販売も増える。

同日発表した24年3月期の連結決算は、売上高が2%増の1兆245億円、純利益は11%増の443億円だった。

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