住友金属鉱山の資源事業は好調だが、製錬事業で在庫評価損が発生する

住友金属鉱山は9日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比4%減の560億円になる見通しだと発表した。製錬事業で在庫評価損が響くほか、材料事業で電池部材の新工場稼働に向けた先行投資が膨らむ。資源事業は好調だが補えない。

同社は株主還元について、株主資本配当率(DOE)で1.5%を下限としている。この方針に従い、年間配当は1円増の99円とする。

売上高は3%増の1兆4920億円を見込む。資源事業ではチリのケブラダ・ブランカ銅鉱山やカナダのコテ金鉱山が本格稼働する。材料事業では下期にかけ、機能性材料の回復などを見込む。

同日発表した24年3月期の連結決算は純利益が前の期比64%減の586億円、売上高が2%増の1兆4453億円だった。

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