9日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が330ドル超値上がりした。失業者数に関する経済統計の結果を受けて早期の利下げ観測が広がり、株式が買われた。終値は、前日より331.37ドル(0.85%)高い3万9387.76ドルだった。ダウの上昇は7営業日連続となった。
米労働省が9日朝に発表した先週分の新規失業保険申請件数は23.1万人。市場予想の21.5万人を上回り、約8カ月ぶりとなる多さだった。
失業者数の増加は物価高(インフレ)の鈍化につながるため、米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が広がった。米長期金利が下がり、相対的に投資の魅力が増した株式が買われた。企業の今年1~3月期決算がおおむね堅調なことも、株高につながっている。(ニューヨーク=真海喬生)
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