9日のニューヨーク株式市場では、この日、発表されたアメリカの失業保険の新規申請件数が市場の予想を上回ったことで、インフレの要因となってきた労働市場のひっ迫がいくぶん緩んだと受け止められ、FRBが利下げを始める時期が遅くはならないとの観測が広がりました。

このため取り引き終了にかけて買い注文が増える展開となり、ダウ平均株価の終値は前日に比べて331ドル37セント高い、3万9387ドル76セントでした。

ダウ平均株価の値上がりは7営業日連続で、この間の値上がり幅は1500ドルを超えました。

市場関係者は「3日にアメリカの雇用統計が発表されて以降、労働市場のひっ迫が緩んでいることをうかがわせる経済指標が相次いでいる。このため投資家の間で、根強いインフレによってFRBが利下げを始める時期が遅れるという見方が後退し、利下げへの期待が高まっていることが株価を押し上げている」と話しています。

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