東洋建設は10日、取締役常務執行役員の中村龍由氏(61)が6月26日付で社長に昇格する人事を発表した。同日に開く予定の定時株主総会とその後の取締役会を経て正式に決める。社長交代は2年連続。大林東寿社長(64)は代表権のない副会長に就く。
経営体制を見直し、新たに最高経営責任者(CEO)職と最高執行責任者(COO)職を新設する。吉田真也会長(63)がCEOを、中村氏がCOOをそれぞれ兼任する。
東洋建設を巡っては大株主で任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)」が23年の株主総会で吉田氏を含む取締役候補を提案。吉田氏が会長に、生え抜きの大林氏が社長にそれぞれ就任した。
その後、23年12月にはYFOが東洋建設に対して提示していたTOB(株式公開買い付け)提案を取り下げると発表していた。
中村 龍由(なかむら・たつよし) 85年大阪市立大工卒、東洋建設入社。19年執行役員、23年から現職。大阪府出身鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。