ミネベアミツミは10日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比31%増の710億円になる見通しだと発表した。5月に買収が完了したパワー半導体製品を手掛ける子会社の利益が上乗せされる。データセンター向けの軸受け(ベアリング)の市況回復も追い風になる。年間配当は未定とした。
売上高は7%増の1兆5000億円、営業利益は36%増の1000億円を見込む。日立製作所から買収したミネベアパワーデバイス(旧日立パワーデバイス)の連結子会社化が寄与する。同社のパワー半導体製品は、需要拡大が見込まれる電気自動車(EV)や風力発電機向けなどに提供している。
データセンター向けのベアリングは、前期に顧客の在庫過多などが影響して受注が低迷していた。足元では需要の悪化が緩和されつつあり、利益の押し上げ要因となる見込み。自動車向け部品やモーター製品などの受注も堅調に伸びる見通し。
同日発表した24年3月期の連結業績は売上高が前の期比9%増の1兆4021億円、純利益は26%減の540億円だった。スマートフォン向け製品などの販売減が響いた。
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