信販大手のオリエントコーポレーションが10日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前期比34%減の125億円だった。東南アジアで展開する消費者向けローンの不良債権比率が高まり、貸倒関係費が18%増えたことが影響した。同日、中期経営計画で400億円以上としていた25年3月期の経常利益目標を200億円に下方修正した。
売上高にあたる営業収益は1%増の2290億円となった。単身世帯の増加などで家賃決済保証事業が堅調だったほか、キャッシュレス市場の拡大に伴い、カードショッピングの取扱高が増えた。純利益が下振れした一方、年間配当は「安定的・継続的という考え方に基づく」(飯盛徹夫社長)として期初予想の年40円を維持する。
25年3月期の純利益見通しは前期比59%増の200億円とした。個品割賦を手掛けていたイオン系企業を24年3月に連結子会社化したことを受けて、利益が増える見込みだ。
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