決算発表するウチヤマホールディングスの山本武博社長(10日、北九州市)

介護施設運営などを手掛けるウチヤマホールディングス(HD)が10日発表した2024年3月期の連結決算は最終損益が2億1300万円の黒字(前の期は4億円の赤字)となった。最終黒字は4期ぶり。全国で120カ所展開する介護施設のほとんどで入居料などを1割近く引き上げたことで、介護事業の売上高と営業利益が過去最高となったことが寄与した。

売上高は7%増の288億円だった。介護に次ぐ収益の柱であるカラオケ事業は4期連続の営業赤字となったが、赤字幅は前の期から半減した。九州を中心に展開する76店舗のうち、黒字店の比率が25%に増えた。新型コロナウイルス禍後の人流回復により、客数や客単価がじわりと改善している。

25年3月期は連結売上高が4%増の301億円、純利益は2倍の4億3300万円と見込む。介護事業は入居率の上昇で増収増益。カラオケ事業は黒字店比率を50%に広げ、営業赤字をさらに縮小する。

山本武博社長は「カラオケは2次会利用が減って街中の店が苦戦する一方、郊外店は安定してきた。今後は新規出店の立地を見極めていく」と説明した。

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