新設する部署の説明をするNTT西日本の北村亮太社長(10日、大阪市都島区)

NTT西日本は10日、情報セキュリティー強化と関連人材の育成を担う部署を新設すると発表した。「セキュリティ&トラスト部」という名称で、7月1日から100人体制で発足する。900万件以上の顧客情報が子会社を通じて約10年間にわたって流出した事態を受け、情報管理体制を強化する。

新しい部署は内部からの情報漏洩を防ぐために各支店や部署のセキュリティー体制の管理をするほか、外部からのサイバー攻撃による情報漏洩を防ぐための対策を担う。従来はセキュリティー業務を複数の部署で担っていたが、機能を一元化する。

北村亮太社長は「セキュリティー機能を集約して内外を含めた情報漏洩対策を実行できる組織をつくっていく」と話した。NTT西は2024年度から3年間をめどに徹底した情報管理体制をつくる方針を示していた。

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