紳士服2社の前期の業績は好調だった

紳士服大手の青山商事とAOKIホールディングスが10日、2024年3月期の連結決算を発表した。新型コロナウイルス禍からの回復で出勤機会が増え、スーツの販売が好調で、ともに3年連続で最終増益だった。青山商は期末に創業60周年の記念配当5円を積み増し、年間配当は65円(前期は26円)にする。

青山商の連結純利益は前の期比2.4倍の100億円だった。「洋服の青山」全店で取り扱いを始めたオーダーメードのスーツ販売が好調だったほか、値上げも寄与して客単価は3.4%上昇した。

AOKIHDの連結純利益は34%増の75億円で、2月後半からのフレッシャーズ商戦でスーツ販売が堅調だった。複合カフェ「快活CLUB」やカラオケなどのエンターテイメント事業では既存店が好調だった。

25年3月期の連結純利益はAOKIHDが前期比6%増の80億円を見込む。主力の路面店舗「AOKI」や若者向け店舗「ORIHICA(オリヒカ)」などの新規出店が寄与する。1株配当は年55円と前期より5円増やす。一方、青山商の連結純利益は10%減の91億円になる見通し。記念配がなくなるため、年間配当は前期より4円少ない61円を計画する。

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