リンコーコーポは新潟東港(写真)と西港を拠点とした総合物流企業

リンコーコーポレーションは2027年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を公表した。運輸部門では再生可能エネルギー関連の新規貨物の獲得に力を入れる。ホテル部門のANAクラウンプラザホテル新潟は客室改装で単価引き上げを狙う。27年3月期に連結売上高で24年3月期比14%増の150億円、営業利益は同4倍の6億円を目指す。

同社は新潟港を拠点とした総合物流企業。24年3月期までの前中期経営計画では新型コロナウイルス禍の影響でホテル部門で減損を計上したほか、貨物需要の低迷で24年3月期に運輸部門が3期ぶりの営業赤字となるなど苦戦した。新中計では運輸部門を中心に「稼ぐ力」の基盤を強固にすることを掲げた。

運輸部門はバイオマス発電用の燃料や洋上風力設備といった、新潟港などに持ち込まれる再生可能エネルギー関連の新規貨物獲得を目指す。「2024年問題」でトラック輸送の代替として海上輸送に注目が集まるなか、23年末に始めた新潟―九州の内航コンテナサービスの営業を強化する。現在、同部門は営業赤字だが27年3月期に2億3000万円の黒字化を目指す。

新型コロナの感染症法上の5類移行で回復傾向にあるホテル部門は、同1億5000万円と運輸に次ぐ規模の営業利益を目指す。今年度から全室の改装に順次着手するほか、地元食材を活用したメニューの提案で集客力を高める。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。