東北が地盤の地域商社カメイは13日、2024年3月期の連結純利益が前の期比18%増の101億円になったと発表した。16年3月期以来8期ぶりの過去最高益で、100億円を超えたのは初。M&A(合併・買収)や円安効果もあり、海外・貿易事業が堅調に推移した。半導体の供給不足解消による完成車メーカーの供給回復で自動車の販売台数も増えた。

売上高は前の期比4%増の5722億円、営業利益は微増の156億円だった。セグメント別では初めて海外・貿易事業が最も稼いだ。自動車部品の輸出増や米国の食品卸会社を買収した効果があり、営業利益は前の期比20%増の50億円だった。自動車関連事業の営業利益は前の期比55%増の45億円だった。販売台数増加に加え、観光需要の回復によりレンタカー関係も好調だった。

同日発表した25年3月期の連結決算予想は、売上高が微減の5690億円、純利益が6%減の95億円とした。自動車の供給回復により、受注残が減ることを見込む。年間配当は前期比8円増の56円と予想した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。