セイノーホールディングス傘下の西濃運輸は14日、複数荷主の荷物を混載して定期便で運行する主力の「特積み」の運賃を6月1日から引き上げると発表した。運賃改定は2019年以来5年ぶり。上げ幅は地域や距離、重量によって異なるが、平均10〜20%程度となる。人手不足が深刻なトラック運転手の人件費の増加、燃料費の高騰などに対応する。
近く国土交通省に新運賃を届け出る。企業間物流、宅配便ともに対象になる。例えば名古屋―福岡間で重量50キロの荷物の場合、新賃金は従来の5140円から15%上がり5920円となる。6月1日以降の新規の契約が値上げの対象。既存契約分の運賃に変更はないが、新しい運賃体系に基づき今後値上げを求めていく。
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