西濃運輸は14日、「カンガルー便」で知られる主力の一般便と宅配便の運賃を、6月1日から平均で10~20%引き上げると発表した。値上げは2019年7月以来、5年ぶり。深刻な運転手不足にともなう人件費の増加、燃料費や車両価格の高騰も踏まえて決めたという。

 値上げ幅は地域や距離、重量によって異なり、6月からの新規契約が対象。たとえば名古屋―福岡間の重さ50キロの荷物の場合、これまでの5140円が5920円に上がる。すでに契約している人にも今後、新たな運賃体系に基づいて値上げを求めていくという。

 また、親会社のセイノーホールディングスがこの日発表した2024年3月期決算は、売上高が前年比1.8%増の6428億円、純利益は23.4%減の145億円だった。いわゆる「2024年問題」でとりまく環境は厳しいが、「物量は改善傾向にある」とする。生産性の向上などで25年3月期は増収増益を見込んでいる。

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