家具大手のニトリホールディングス(札幌市)が14日発表した2024年3月期決算は、売上高が8957億9900万円、純利益が865億2300万円だった。

 前年から決算期を2月から3月に変更しているため、単純比較はできないが、22年2月~23年3月までの13カ月だった前年と比べると、売上高は5.5%減、純利益は9.0%減の減収減益となった。前年まで36年連続で増収を続けていたが、減収となった。

 節約志向などでニトリ店舗の客数は前年に比べて1.3%減となった。また、製品の大半を海外で生産して輸入するため、急激な円安によって輸入コストが上昇し利益が押し下げられた。

 25年3月期は、ニトリの国内店舗の売り上げ対策として家電を強化するほか、海外店舗の出店も強化し、売上高は9600億円(前年比7.2%増)、純利益920億円(同6.3%増)を見込む。(佐藤亜季)

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