三越伊勢丹ホールディングス(HD)は14日、新任の社外取締役候補に富士フイルムHDの助野健児会長(69)を選任したと発表した。6月24日に開催する定時株主総会の決議を経て就任する。
助野氏が上場企業の社外取に就くのは初めてとみられる。東京都立大教授(経営学)の松田千恵子氏も新たに候補者に選任した。東芝出身の土井美和子氏、SMBC信託銀行元社長の古川英俊氏は退任する予定だ。社外取は6人体制を維持する。
三越伊勢丹HDはほかに、三菱ケミカルHD(現・三菱ケミカルグループ)元社長の越智仁氏やNTTデータ(現・NTTデータグループ)元社長の岩本敏男氏など多様な業界の企業トップ経験者や学識経験者を社外取に起用している。足元はインバウンド(訪日外国人)客効果で好調な百貨店も、中長期の成長戦略は不可欠だ。多様なバックグラウンドを持つ経験者からの知見を経営に生かす。
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