セイコーグループとシチズン時計が14日までに発表した2024年3月期連結決算は純利益がそろって前の期から増加した。国内で高単価の腕時計の販売が好調で、訪日外国人(インバウンド)の需要が伸びた。
14日発表のセイコーGの純利益は2倍の100億円だった。中心価格帯が50万〜70万円の高級時計「グランドセイコー」が堅調だった。米山拓常務執行役員は「国内腕時計の単価は前年度から10〜20%ほど上がっている」と話す。13日発表のシチズンは5%増の229億円と最高益だった。男性用時計「ATTESA(アテッサ)」などが好調だった。
25年3月期はセイコーGのみ最終増益を見込む。国内外で堅調な時計販売が寄与し、前期比9%増の110億円の見通しだ。シチズンは工作機械事業の不振が影響し最終減益を予想する。
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