工作機械製造や自動車部品加工のエンシュウが14日発表した2024年3月期の連結決算は、最終損益が2億2100万円の黒字(前の期は1億400万円の赤字)となった。従来予想はトントンだった。部品加工の好調に加え、工作機械で利益率の高いパーツ販売や保守を伸ばし採算を改善。為替が円安に振れたことも寄与して黒字に転じた。

売上高は前の期比3%減の240億円と従来予想の243億円を下回った。部品加工で船外機や電気自動車(EV)関連が伸びたが、工作機械が北米やインドを除き低迷した。

25年3月期は売上高が274億円、純利益が4億5000万円と予想する。工作機械の回復、二輪車やEVなど四輪車向けの部品加工などで増収増益を見込む。

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