信越化学工業が中国に建設するシリコーン新工場のイメージ

信越化学工業は15日、中国でシリコーン製品の新工場を建設すると発表した。投資金額は約21億円で既存工場を移転する。中国国内の工業用途が中長期で増えるとみており、生産能力を拡大しやすい体制を整える。

中国浙江省に新会社を設立し、同省内にある既存工場の2倍に相当する4万平方メートルの用地を取得した。生産量や増産規模は非開示で、新工場は2026年2月に完成予定だ。既存工場の生産設備を移すほか、環境配慮型製品など品ぞろえを拡充する。

シリコーンの中国国内の需要は、景気回復の遅れなどで調整局面が続いてる。だが、中長期では繊維処理剤など工業用途で需要が伸びるとみている。

信越化学は約5000品種のシリコーン製品を製造する国内最大手で、世界シェアは4位。米国や欧州、アジアなどにシリコーンの製造拠点を持ち、中国では03年から生産している。

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