自動車エンジン用ピストンリング大手のTPRは15日、2025年3月期の連結純利益が前期比3%増の84億円になる見通しだと発表した。車用部品の販売好調が続くほか、円安も利益を押し上げる。年間配当は前期より30円増やし、100円とする。

売上高は1%減の1922億円、営業利益は1%増の126億円を見込む。同日発表した24年3月期の連結決算は、売上高が9%増の1938億円、純利益は2.1倍の81億円だった。中国での日系メーカー向けの出荷が減ったが、日本やインド、ベトナムでの出荷増がカバーした。

26年3月期までの3カ年を対象にした中期経営計画も発表した。現在は0.5倍程度のPBR(株価純資産倍率)を1倍超にするほか、24年3月期に5.6%だった自己資本利益率(ROE)を8%に高める。配当性向も30%から、40%以上とした。

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