美濃窯業が15日に発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比2%減の10億円だった。半導体製造装置向けのセラミック焼成用工業炉の事業で、半導体市況の低迷により設備投資需要が落ち込んだ。売上高は3%減の141億円だった。
25年3月期通期の連結業績見通しは売上高が前期比9%増の155億円、純利益が4%増の11億円。価格転嫁の効果に加え、市況が底を打ちつつあるとみて半導体関連で設備投資の需要回復を見込む。
名古屋市内で記者会見した太田滋俊社長は「足元で引き合いが強くなっており、今期、来期の売り上げになる受注もある」と話した。
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