米株相場は5月に入り急上昇している(ニューヨーク市)=ロイター

【ニューヨーク=斉藤雄太】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均が上昇し、取引時間中として初めて4万ドルの大台を付けた。インフレの鈍化で米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げに転じ、米経済が急減速を回避する「軟着陸」を実現するとの期待から、投資家が積極的にリスクを取る動きが広がっている。

ダウ平均の前日比の上げ幅は一時90ドルを超えた。小売り大手ウォルマートや航空機製造のボーイングの株価上昇が目立った。

ダウ平均は4月末の終値(3万7815ドル)を直近の安値に2週間で2000ドル超上昇した。5月に入って公表になった4月分の米雇用統計や小売売上高が軒並み市場予想を下回り、15日発表の4月の消費者物価指数(CPI)も伸びが鈍った。米景気・物価の過熱感が薄れ、一時しぼんでいたFRBの利下げ期待が再び高まったことが金利低下と株高につながった。

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