日本を訪れたUN Womenカーシー・マディ事務次長は16日、都内でNHKのインタビューに応じました。

この中でガザ地区では半年以上にわたる戦闘で18歳以上の女性1万人以上が死亡し、このうち6000人が母親で、1万9000人の子どもが母親を失ったとみられ、「戦争が子どもや女性に壊滅的な影響を与えている。ガザでは女性も子どもも安全ではない。まさに女性に対する戦争だ」と訴えました。

またイスラエル軍が地上作戦を始めた南部ラファの状況について、70%の女性がうつ感や不安感を感じ、妊婦の多くが貧血に苦しんでいて、産後の母親の多くも母乳が出ず授乳できなくなっている、と指摘しました。

マディ事務次長は「非常に深刻な状況で、母体や子供の健康に悪影響が広がっている。医療サービスへのアクセスなども難しく、母親たちが適切な医療を受けられていない」と強い危機感を示しました。

そのうえでイスラエル軍がラファの検問所を掌握し、支援物資の搬入が滞っていることにも懸念を示し、人道支援を絶やさないために即時停戦の必要性を訴えました。

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