あごの下を器具でしっかりと固定し、つるされているように見える黒いTシャツ姿の男性。次の瞬間、目を疑うような行動を取った。
足は地面から離れ、首の力だけで木からつるされている。そして、その状態のまま、下半身を勢いよく回し始めた。
これは、数年前から、中国の一部で話題になっていた“首つりエクササイズ”と呼ばれる運動の様子。ところが、このエクササイズで、ついに恐れていた事態が起きてしまった。
死者が出てしまった、中国の首つりエクササイズ。
北京の街で映像を見てもらうと、「これは運動じゃないよ。単純に生き飽きただけだよ」「私は興味ありません。危ないですよ」といった声が聞かれた。
同じように首の力だけで木につるされているが、体をブランコのように前後に激しく動かしている映像も。
鉄棒や、うんていなど公園の遊具を使って、さまざまな健康法を行う人がいる中国で起きてしまった事故。
現地のメディアによると、亡くなったのは50代の男性。ネットの動画で、首つりエクササイズを知ったという。
屋外の施設で、ぶら下がっていた器具を使用。首をつった状態で体を回転させていたところ、引っかかって首が外せなくなり、死亡したという。
専門家は、首に大きな力がかかる首つりエクササイズは、危険な行為だと指摘する。
パーソナルトレーニングどこでもフィット代表 健康運動指導士・小林素明さん「直接首に当てて体を動かす行為は、首を絞めてしまう、首の骨を折ってしまう危険性がある。お勧めできない。年齢の差はなく、全ての年齢で危険性があります」
中国で、一時注目されたエクササイズだが、自己流でまねをするのは危険。
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