イスラエルのネタニヤフ首相(ロイター=共同)
【ブリュッセル共同】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)のカーン主任検察官は20日、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡る戦争犯罪と人道に対する罪の疑いで、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント国防相の逮捕状を同日請求したと発表した。予審判事部が逮捕状を発行するかどうか判断する。 逮捕状が発行されたとしても、イスラエルはICC非加盟国でネタニヤフ氏らの身柄が引き渡されることはないが、日本などICCに加盟する124の国と地域を訪問すれば逮捕される可能性があり、外交などは大きく制約されることになる。 カーン氏は、イスラム組織ハマスによる昨年10月7日のイスラエル奇襲に絡む戦争犯罪と人道に対する罪の疑いで、ハマスのハニヤ最高指導者とガザ地区トップのシンワール指導者、軍事部門トップのデイフ指導者の逮捕状を請求したことも明らかにした。 ネタニヤフ氏とガラント氏については、イスラエルが奇襲後のガザ攻撃で「ガザ全域の民間人から、人間の生存に不可欠な物を意図的かつ組織的に奪った」と指摘した。
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