大澤孝司さんなど北朝鮮による拉致の可能性を排除できない特定失踪者の家族会が5月20日、林官房長官と面会し、政府による拉致の認定などを求めました。
特定失踪者・大澤孝司さんの兄・昭一さんなど家族会のメンバーは20日、林官房長官と面会し、要望署を提出。政府による特定失踪者の拉致認定などを求めました。
【林 官房長官】
「認定の有無に関わらず、全ての拉致被害者の一日も早い帰国の実現に向けて、全力で果断に取り組んでいく」
「認定の有無に関わらず」と強調した林官房長官ですが、特定失踪者家族には不安が残ります。
【大澤昭一さん(今年2月)】
「全員一括帰国なんてときに、そこへ私たち(特定失踪者)は入っていますか?認定されない限り、政府は一生懸命になってもらえないという気持ちなもので」
大澤孝司さんの失踪から50年が経つ中、事態の打開には拉致認定が必要と考える兄・昭一さん。
去年6月には新潟県警に対し、孝司さんの失踪が拉致であると認めるよう求めましたが、その後、「拉致と認める確証がない」とする回答が寄せられたと言います。
【大澤昭一さん】
「どこかで、状況証拠である程度、認定できる人は認定して、糸口を見つけてもらわないかぎり進まないと思う」
大澤孝司さんは77歳、兄・昭一さんは88歳。兄弟に残された時間は多くはありません。
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